早わかり!jcss校正入門ガイド

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jcss校正と一般校正との相違点と特徴

 校正と言いますのは、計測器などの計器に関して精度を、標準器を活用して補正することを意味します。
一例としまして、計量器において100gの重さの物をのせたとして、正しい計量器ならば100gの目盛りを指しますが、狂いが現れていると101g、あるいは99gなど間違えた値を表します。
こうした誤差をチェックし、100gにあわせ目盛りを制御することが校正になります。
校正はいくつかのタイプがありますが、そのうちでもjcss校正に関しては国家計量標準に対するトレーサビリティを有している公の校正です。
専門機関へとエントリーされている信頼性のある事業者のみがjcss校正を行うことが出来ます。
それに加えて、jcss校正は校正の信頼値ということで不確かさを付けることができます。

 jcss校正と言いますのは個々の英単語の頭の文字をとったもののことを意味し計量法トレーサビリティ制度ということを意味します。
1993年の改正計量法により取り入れられたもので、校正事業者登録制度であるとか計量標準供給制度の2つをカバーします。
jcssが異なる校正と違った点は、基準規格があるということです。
旧タイプの校正の一般校正はjcss校正とは異なって、第三者が公平に判断出来るような決まり事がありませんでした。
一括りにして計測器と言った所で製造メーカーによってばらつきがありました。
そういうわけで長さ、あるいは重さなど、計測を行なう際の標準ということで国家が公的に決めたもの、国家計量標準が決められることになります。
国家は国家計量標準機関を設定して標準を設け、校正事業者をエントリーする制度を準備しました。
このことより統一的に計測器のクオリティーを管理することが可能なようになったわけです。

 jcss校正に関しては計測機器の正確性及び信頼性を保証してくれるものになります。
jcss校正証明書に関しては国家計量標準に対するトレーサビリティが獲得できていることを指し示しています。
その影響でトレーサビリティ体系図を別口で下準備することは不要です。
インターナショナル的にも使われる規格の為、jcss校正は輸出品に関しても効果があります。
とりわけ精密性を要する医療機器といったフィールドではなおの事です。
実際に国内の機械産業に関してはグローバルレベルで信頼のブランドを手にしています。
jcss校正を行なって貰うには、jcss登録事業者にお願いすることが求められます。
校正事業者登録制度に従って、国家計量標準に則って校正を実施する技術力があると認められることになると、jcss事業者という形でエントリーされるというシステムです。

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